今回の記事は、本当のところ2月頭に出すはずだった「スナック業界にまつわるイイ話」。
「やっぱりスナックっていいよね」って思ってもらいたいから、このタイミングでリリースしようと思いました。
ぜひご覧ください!

幅広い世代から人気のJ-POP系シンガーソングライターが、本気のスナックキャンペーンを敢行!
スナックキャンペーンといえば、一般的なイメージでは演歌や歌謡曲ジャンルの活動。J-POPシンガーがこの規模で取り組んだのは聞いたことがありません。
スナックナビでは、この偉業を達成したシンガーソングライター「蘭華(らんか)」さんから直接お話を聞いてきました。(スナックナビのブログ史上、最長記事です)
・1stアルバム「東京恋文」は「第58回 輝く!日本レコード大賞」で企画賞を受賞。
・フジテレビの人気ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」の長期密着取材でアルバム制作の様子等がオンエア。後に放送された特別編では、スナックキャンペーンの様子も取り上げられた。
・ラジオbayfmで「スナック蘭華」を長年担当していた。
・恵比寿や新橋で「“リアル”スナック蘭華」を月イチ開催。
等々、本気でスナックと向き合っているJ-POPシンガーです。
スナックキャンペーンのきっかけは?
「一生懸命作った作品をまだ私のことを知らない沢山の方達に聴いてもらいたい!」
日頃からそう考えていた蘭華さん。
日本全国に10万軒以上あるスナック
ある日、スナックがコンビニより軒数が多いことを知って思ったそうです。
・軒数多いのはシンプルに魅力的。
・ラジオでスナック蘭華やってるし、実際にスナック店と関わりたい。
・J-POPシンガーのスナックキャンペーンって聞いたことが無い。
2018年末のプロモーション会議。
蘭華さんをはじめ、スタッフも満場一致でスナックキャンペーンの実施を決定。
早速、元旦からキャンペーン開始
目標は1年間で100軒!!
まさに吉日の2019年1月1日、自由が丘「カラオケスナック愛」さんを記念すべき1軒目に、キャンペーンがスタートしました。(1年で100軒は本当にヤバいペースです。)
キャンペーン店の探し方
キャンペーン先探しは地道そのもの
その方法は、スタッフが一軒ずつ扉をコンコンして、見ず知らずのママさんにキャンペーンを説明して周るスタイル。
つまり、トビコミです。
題してコンコンキャンペーン
当然、楽なものではありません。
コンコンしてママが出たとしても、飲んでいるお客さんがいたら話を聞いて貰えるはずもなく、20軒周ってようやく数軒のOKが貰えるかどうかの確率。
まさに、運次第。
スタッフが仕事の合間で周れる数にも限りがあり、目標の1ヶ月10軒ペースがままになりません。
偶然の出会いでキャンペーン加速
1年で100軒達成を目指しつつも、気が付けばもう6月。
そんな中、コンコンキャンペーンで訪れた湯島「百花亭(ひゃっかてい)」さんで歌い終わったあと、CDを買いたいと申し出つつ、どういう活動をしているのか尋ねてくるお客さんがいました。
実は―
この、たまたま飲みに来ていて
偶然キャンペーンに居合わせた彼は
百花亭さんを担当している
スナックナビスタッフだったのです
そして、ここから怒涛の展開。
そのSナビスタッフに蘭華さんの話を聞いたお店から、次々とキャンペーンの申し込みが入り始めます。
東京を中心に関東を縦横無尽
自由が丘、武蔵新城、渋谷、新橋、赤坂、中野、湯島、恵比寿、荻窪、高田馬場、大泉学園、大井町、赤羽、銀座、綱島、六本木、錦糸町、御徒町、蒲田、浅草、上野、鎌倉・・・等々。
特に週末は、同日数軒の掛け持ちで「スナックにいるのが当たり前」状態に。
そして全国展開へ
週末スナックが当たり前になると
街のネオンを見たら
「お店行って(キャンペーン)やらないと」
って思うようになっていた蘭華さん。
ついに、関東圏を飛び出してキャンペーンを展開します。
きっかけは出雲から
8月、祖母のいる島根県出雲市へお盆の里帰りをした時でした。
キャンペーン活動の話をきいた居酒屋の大将からお店の紹介を受け、あれよあれよと急きょ2日間で6軒のキャンペーンが決定。
結果、どのお店でも盛り上がり、たくさんの方から喜んでもらえて大成功。
しかし、単なるお盆の里帰りのため販売用CDが不足。購入希望者に「東京に戻ったらCD送ります」と応えるも、お客さんが「郵送じゃなく9月にまた出雲に来て」と来店アンコール。
この来店アンコールがきっかけで
9月10月の出雲追加キャンに繋がり
さらには、クリスマスや忘年会の
イベントオファーへと発展します。
宮崎・ニシタチにて
出雲と同じ8月、講演会のお仕事で訪れた宮崎でもキャンペーンを思い立った蘭華さん。
九州を代表するスナック歓楽街「ニシタチ」で、即日アポ→即日キャンペーンを敢行。(これもネオンを見たらキャンペーン行かなきゃ症候群ですね。)
ノリの良いママさんや盛り上がるお客さんの温かさに感激。飲んで良し、歌って良しの気持ちよさに後ろ髪を引かれながら宮崎を後にします。
地元大分で100軒目を達成!
出雲や宮崎を経て10月には地元の大分でもキャンペーンを開催。東京に戻ってからも順調にキャンペーンを重ねていきます。
元旦から始まったキャンペーンも師走を迎え、目標の100軒が目前。
ラストが近づくにつれ、これまで行ったお店や出会った人達が思い出されます。
そして、12月25日のクリスマスいよいよキャンペーンのフィナーレを迎えるべく、再び地元大分へ。ラスト100軒目は「スナックさぎり」さんでした。
最後までお店と多くのお客様から
温かい応援をいただき
万感の想いで胸を一杯にしつつ
100軒キャンペーンをフィニッシュ!
そう、フィニッシュしちゃったんです。
キャンペーンを通じて
一つとして同じところはありません
ママさんとスタッフさん、お店の雰囲気、お客さんのノリ、お店が変われば何もかも別でした。
でもなぜか?
どこへ行っても「みんなで盛り上がる」のは共通していたんです。
その日その時、集まった人が一緒に楽しめちゃうこと、一体感こそがスナックの醍醐味なんだと思います。
出会いが何よりの財産
1年間で100軒の目標達成それ自体も嬉しかったのですが、過程で出会ったお店の方やお客さん達との結びつきや、温かさ、感謝の思いが何よりの財産になりました。
お店の方で歓迎ムードを作って待っていてくださったり、キャンペーン終了後の労いだったり、お土産をいただいたり、今晩来ていない人にも聞かせたいからとCDを買ってくださったり・・・
いただいた思いやりは数えきれず、帰り道に改めて幸せな気持ちになるんです。
スナックへの印象
これまでの印象がガラリと変わったというよりも、色んなお店に行くうちに一軒一軒違うんだという事が分かって、だんだんとスナックのイメージが蓄積していった感じでした。
また、集まる人もお店によって違うし、素敵なママやマスターがいるところには、素敵なスタッフやお客さんが集まるんだな~って。今日はどんな人と出会えるんだろうって毎回楽しみでした。
出会った方々とのエピソードも数えきれません。
沢山の素敵なママやオーナーの方々
お客様やスタッフの皆さんと出会えて
本当に感謝です!!
これからもこのご縁を大切に
頑張っていきたいと思います!
キャンペーン後
年明けてすぐの2020年1月には
中野名曲堂で新春ライブを開催したり、東京ドームの「ふるさと祭り」に出演したりと精力的な活動をしている蘭華さん。
スナックキャンペーン続編は?
もともと旅好きなので、ゆくゆくは47都道府県でキャンペーンとかもやってみたいです。
それとも、あーしたりこーしたり?
いえ、やっぱりまだ決められません…
色んな事が思い浮かんでいますね(笑)
(とにかく、めちゃめちゃ意欲的!)
さあ、皆さん!
歌手としての蘭華さんにはもちろん、
スナックと関わり続ける蘭華さんにも、
今後の活躍を益々ご注目くださいね~!
蘭華(らんか)
シンガーソングライター/作詞・作曲家/ラジオDJ
美しく透明感溢れる歌声と、日本文学や和の心を表現した詩の世界、J-POPと歌謡曲を融合させ、二胡や和楽器、民族楽器をサウンドに取り入れたオリエンタルな世界観が、幅広い世代から注目のシンガーソングライター。シングル「ねがいうた/はじまり色」でメジャーデビュー。1stアルバム「東京恋文」が『第58回 輝く!日本レコード大賞企画賞』受賞。2018年、2ndアルバム「悲しみにつかれたら」をリリース。現在J-POP、アニソン他、様々なジャンルのアーティストへの楽曲提供を行い、作家としても活動している。
引用元:RANKA オフィシャルWEB
オフィシャルブログ:夢の途中 by Ameba